ヒュッテ西岳では、トマトが旨いとどこかのHPで見たことを思い出し ミネラルウォーターと一緒に冷蔵庫でキンキンに冷えた真っ赤な完熟トマト (1個¥300)を購入。一口かぶりつくと甘い!その後にほのかな酸味が漂う。 トマトがこんなに上手いことを忘れてたな~。 トマトを食べると、お腹が空いてきた。時間もお昼だし、昨日の経験もあり 行動食よりも、自分には食事の方が向いていると思ったのでヒュッテの食事メニュー から”山菜うどん(¥800)を注文する。 正直、期待していなかったけどダシが上手い!関西人受けする味かもしれない。 ダシを全部飲むと喉が乾くと思いつつ、結局全部いただきました。 槍を目の前にして食ううどんは最高だよ・・・。 腹ごしらへが終わるとブツが出そうになり有料トイレに駆け込む。健康!健康! トイレは、小屋ではかなり綺麗な方だ。洋式便座でブツをタンクに流れ込む式で たまったらヘリで地上に降ろして処理するそうだ。ちなみに拭いた紙は、備え付けの箱に 捨てることになっている。トイレ使用料は¥100になっていたが、これだけ手間と費用が 掛かっているのだから小は¥100、大は¥500にしても文句はないと思うが・・・。 メシも食い、用も足し最後の難所である東鎌尾根へと向かう。 ヒュッテ西岳の脇から一機に高度を下げる。おいおい、どこまで下げるんや! おまけに今度は梯子まで出てきたぞ。これで、また高度を一機に下げていく。 どうやら一度下りて、また登り返す感じ。下っても汗が吹きでるが、タイミングよく槍沢から吹き上げる 冷たい風が火照った体温を冷ましてくれる。気持ちが良いのでストックで体を支えながら 直立不動で背中に風を通す。神からの贈り物、有り難や。 平坦な道になったところで、道の真ん中に大きな糞が・・・・新しそうだが・・・・ひょっとして KUMAか?恐る恐る進むと向こうの方に何かが動いた。 よく見るとSARU、猿の群だ。道の真ん中でボス猿らしいのが木イチゴを食っている。 横には小猿がくっついている。刺激するとまずいので目を合わさずに音を立てて気付かせる。 猿はこちらの存在を確認したようで、ゆっくりと木々の中に入っていったので縦走再開。 熊でなくってよかった~。 水俣乗越と思われる場所へ到着。 ここでは大天荘から早発ちの女子大生パーティーが休憩中。 梨を食べながらおしゃべり中。楽しそうだ! 水俣乗越を過ぎると、いよいよ最後の難関”東鎌尾根の頭となる。 相変わらずスローペースの為、さっきの女子大生に追いつかれ長~い梯子 2段を慎重に下りる。下りると再び梯子を伝って登り返し高度を上げる。これが結構堪える。 梯子を登りきると、再び急登になり益々ペースは落ちていく。おまけに止まって息を整える 回数も格段に増えてきた。昨年からジョギングしてきた成果がこれか?と自問自答しながら 苦しさと悔しさがこみ上げる。それでも息を整えながら前進、すると槍の岩峰を至近距離で 捉えるまでになる。登山道には”ヒュッテ大槍あと10分です”の看板を発見し気分的にも ますます槍が近くに見えるようになった。 登山道を進むと今度は”ヒュッテ大槍まで3分です”の看板。後続の登山者に抜かされるが 「大槍まで10分って大ウソだよね」と言い残し抜き去っていった。皆なここまで来ると相当堪え てるのだろう、苦しいだけにぼやきたい気持ちはよく分かる。オレも同じだ! 岩場に越し掛け辿ってきた道を振り返ると、ヒュッテ西岳の赤い屋根が小さく見え後ろに 常念岳の雄々しい姿を見る。そして、左方向には今朝出発した大天井岳と喜作新道の尾根筋が見えた。 暫く休憩し大きな岩を乗り越えるとヒュッテ大槍に到着。 小屋に着くなり何故か・コーラを買い、胃袋を膨らませながら飲み干す。 暫く休憩した後、至近距離にある殺生ヒュッテへ向かう。 槍の真下に殺生ヒュッテがあり受付を済ませてテント場へ直行。 とうとう来たよ。念願の槍を捉えたぞ! 持参してきたビールをあけ歓びに浸った。 明日は、槍の穂先に居るはず。多分 続く・・・・・・
by mido811
| 2008-09-06 00:55
| 北ア・槍ヶ岳(表銀座)
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Comments(2)
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nori-126 at 2008-09-06 01:42
midoさん 素晴らしい写真の数々を楽しませていただいています。常念岳の姿も堂々としていていいですね。27年前に、燕岳から槍まで、10時間かけて歩いたのを思い出します。かなりきつい行程でした。
はしごの並んでいるのがおもしろい写真だと思いますが、昔はそんなに沢山なかったような気がします。
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mido811 at 2008-09-06 15:04
noriさんへ
27年前とは・・・・。でも山は多少の風化はあっても余り変わりはないでしょう。 梯子のことですが最初見たときは唖然としましたよ。だから皆な怖々四つん這いになって登ってました。登りきった時の安堵感、やっぱりアルプスですね。
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