単独行はつらいよ金糞岳・白倉岳 SOTA#JA/GF-072
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2018年6月2日(土)
そろそろ梅雨入り間近ということなので、今回は以前から気になっていた金糞岳(かなくそだけ)に登ります。金糞岳は山名のみならず山通が通う山としても知られていますが、ヤマレコをみるとちょくちょくマムシの写真があったりしてニョロ大嫌いの私にとってはかなりハードルの高い山なのでなかなか足が向きませんでした。しかし、いつまでも登らないというのも可笑しな話なので意を決してって、そんな大そうな事ではないですけどトライすることにしました。

早朝5時に自宅を出発。新名神高槻ICから京滋バイパス経由で北陸道長浜ICを経てR37⇒R276⇒R264⇒R546と乗り継ぎ先ずは鳥越林道入口の高山キャンプ場に向かいます。高山キャンプ場には7:00に到着しました。
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看板の横が鳥越林道入口です。
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ネットに林道が荒れているという書き込みもありましたが、大峰周辺の林道に比べれば舗装されてる、道幅広い、落石も言うほどではなくホントかわいいもんでした。登山口の連状口には7:30に到着しました。
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駐車スペースがないということで早めに来ましたが車が1台停まっていただけでした。駐車場は展望台も兼ねているのでしょう。琵琶湖が俯瞰できました。今日は良い天気になりそうです。
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朝食代わりのサンドイッチとトマトジュースを飲んで身支度を始めました。しかし、いつもなら直ぐに出発するのですが、今日に限っては車が少ないという一抹の不安と登山口にある看板が気になり足が前に出ません。他の登山客が来ないか少し待ったりしましたが状況は変わらずいたずらに時間だけが過ぎていくので大袈裟ですが腹をきめて8:15登山口に取り付きました。
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木段を上がり登山道に入ると木々の枝葉でうっそうとしていました。これ本当に登山者が入っているのだろうかと疑心暗鬼になりながらも掻き分けながら前に進みます。
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ようやくブナの木が現われ登山道らしくなった場所に来ました。し、し、しかし、事件発生です。数m先の笹藪がガサッという音とともに何かが動きました。一瞬まさかと思いながら腰を目いっぱいフリフリ(クレヨンしんちゃんのように)してザックに付けている鈴を鳴らしました。すると更にガサッという音がして近づいて来る感じです。緊張が増す中、渾身の力で腰をフリフリして鈴を鳴らすとグレーの毛で覆われた恐らくサルがジャンプして奥へ入っていくのが見えました。はぐれ猿でしょうか。安堵してフーと息をつきふと足下を見たら・・・なんと大きな足跡が、それも尖った爪の形がくっきりと付いています。どうみてもこれはクマの足跡です。急に怖さが増して登る気力が全身からスーッと消えていくのが分かりました。こんな時の単独行はつらいものです。一人でリスクを背負わなければなりません。一旦、その場から撤退し再び登山口に戻りました。
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8:45再び登山口に戻りこの後どうしようかと何気なく事前にYAMAPでDLした地図を見ていると鳥越峠の先に登山口があることに気付きました。ラストチャンス、ダメ元で行ってみて本当にダメだったらその時は撤退しようと決め移動しました。到着すると、なんと車が1台停まっていました。その上身支度中のご婦人も確認できました。早速、恥を承知でそのご婦人に事情をお話して一緒に登っていただけないかお願いしたところ快諾いただき一安心です。
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ご婦人は滋賀県側から来られているそうですが、連状口からは登ったことがないそうです。こちらも身支度を整え9:00出発です。すると、登山道の上方からドカドカという音が響いてきました。マジまたか~と半ば諦めの境地になりかけたところに男性が脱兎の如く下りて来られました。後になって分かったのですが、この男性は連状口に停めてあった車の主で連状口までの間がどうも気持ち悪くて手前の岐阜県側に下りて来たというのです。私と似たような事情だったので変に意気投合しちゃいました。(笑)考えてみれば、撤退は正解だったのかもしれません。
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気持ち新たに今度こそ出発です。登山道は九十九折の緩やかな坂ですが、開放感?があり連状口とは違い先が見えるのが安心できます。それに登攀時間も連状口に比べ1時間の短縮です。
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9:10本来の登山道との分岐に到着です。
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ほどなく新緑のブナ林を抜けるようになり楽しい山歩きになってきました。歩きながら今日の目的、アマチュア無線の話をドン引き覚悟でご婦人にお話したところ普通に受け入れられたので少々拍子抜けです。というのもそのはずご自信やご主人共にアマチュア無線の資格をお持ちで今日もザックにハンディ機が入っているということでした。ならばとSOTA(頂上無線)についても説明させていただきました。資格取得の目的は、本来の交信ではなく不測の事故に備えてということでした。賢明です!
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頂上まで・・・・小さく25分とペン字で書かれています。
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ようやく稜線に出たようです。伊吹山が顔をだしました。
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高度を稼ぎ青空を望めるようになりました。ご婦人から地元に伝わる神話を教えていただきました。その昔、一番高いのは金糞岳だったが伊吹山に首を切られ二番目になったそうで、その首が落下して琵琶湖ができたというものです。地元の人に会わないと聞くことができないですね。
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9:46山頂に到着。ご婦人は見応えのある尾根のある白倉岳へ移動されるというので昨年関ハムで配布したSOTAのPRチラシをお渡しました。私は山頂で無線の準備に掛かります。霞がなければ遠くに白山が望めるはずでしたが残念ながら晴れすぎて今日はアウトです。
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最近は、ハイバンドが面白いので電圧給電アンテナとU/VHF用のホイップアンテナを用意しています。先ずは、18MHZから始めます。
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【本日の交信結果】
FT-817ND/5W  + 電圧給電ANT(エレメント長5m)
金糞(カナクソ)岳  標高1317m  SOTA#JA/GF-072
岐阜県揖斐郡揖斐川町 JCG#19003B

10:07 JG2JWA 59/55 愛知県愛西市※18.135MHZ/SSB
10:15 JE3FWP 59/59 滋賀県長浜市
10:17 JA4AHN 59/57 広島県大竹市
10:23 JE4MCP 59/59 島根県松江市
10:27 JE3HNU 59/59 和歌山県御坊市
10:31 JJ8KOI/8 58/57 北海道石狩市
10:36 JR1UBR/8 57/55 北海道稚内市
10:40 JF3FGL/3 59/59 JA/KT003地蔵山
10:45 JA7HQU 59/59 青森県青森市
10:49 JE2OBE 59/55 愛知県豊田市
10:51 JI8MSG 59/57 北海道北広島市
<備考>
・His/My は相手先/相手先から送られた私の信号についてのRSレポート
R(了解度)
1: 了解できない
2: かろうじて了解できる
3: かなり困難だが了解できる
4: 事実上困難なく了解できる
5: 完全に了解できる
S(信号強度)
1: 微弱でかろうじて受信できる信号
2: 大変弱い信号
3: 弱い信号
4: 弱いが受信容易な信号
5: かなり適度な強さの信号
6: 適度な強さの信号
7: かなり強い信号
8: 強い信号
9: 非常に強い信号

・※は運用周波数と通信形態(MODE)<
各局、FB QSO有難うございました。コンディションは良かったようです。国内はエリア単位で目まぐるしく入れ替わって聞こえていました。今回は呼びまわらずこちらからCQを出して各局よりコールいただきました。残念なのはJA3WPNさんに見つけてもらえなかったこと。(笑)まぁ、しかたがありません直接波では遠いし先ず聞こえてなかったんだと思います。代わって、2エリア各局からは近場でも揖斐郡との交信が珍しいそうで喜んでいただけました。電波法により全て開示できませんが当日の状況を動画でご覧ください。



交信中に4名ほど通過されました。恐らく展望の素晴らしい白倉岳へ向かわれたと思います。先程のご婦人も戻ってこられました。当初は、一緒に下山の予定でしたが白倉岳が気になります。また我儘になりますが白倉岳に向かうことにしました。ご婦人には本当に感謝してもしきれません。本当に有難うございました。
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なるほど・・一旦下って登り返す尾根伝えで見える風景は霞んでなければ絶景でしょう。こちらは、湖北方面、竹生島が浮かんでいます。
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こちらは米原、長浜方面。
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そして、振り返ると先程まで居た金糞岳の山容です。
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絶景を展望し正面に見える山峰を登りすぐ山頂かと思えば残念~。稜線を辿り一番奥が山頂でした。
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11:50白倉岳山頂到着。おばちゃん3人が居てました。
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その山頂から奥伊吹スキー場が見えていました。
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東方向には双耳峰の山、山名がわかりません、気になります。
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オニギリ一つ食べて下山です。下山途中には次々と登山者が登って来られました。
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そして再び金糞岳の山頂に戻ってきました。さっきのオバチャンたちが居ました。登ってきた登山者に集合写真のお願いをしていました。それも3人分のカメラで。
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12:47下山開始。金糞岳山頂からは岐阜県側登山口までピストンして下山します。
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13:17岐阜県側登山口に戻ってきました。
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帰路、連状口を通過するとけっこう車が停まっていました。多くの登山者はここから登るんですね。
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鳥越林道を下りて行くと遠くで二匹のキツネの子供がじゃれあっているのを見つけました。そーっと近づいていくと1匹は逃げましたがもう1匹は好奇心旺盛なのかじっとこちらを見ていました。動物でもやはり個性があるんですね。ここぞとばかりにシャッターを押してみました。可愛いでしょう。親は更に離れた場所で心配そうに見ていました。
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午前中はどうなるかと思いましたが、なんとか無事に山頂をクリアし帰宅することができました。しかし、そのこともあって人とのご縁もあり楽しい山行になりました。最後に浅井町の道の駅でワンカップ地酒を調達しました。佐藤酒造の「近江ながはま 六瓢箪」です。浅井町といえば小谷城、浅井三姉妹、戦国時代の香りが漂います。
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by mido811 | 2018-06-03 21:38 | 伊吹・金糞岳・白倉岳 | Comments(2)
Commented by JF8LPB/2 at 2018-06-07 00:06 x
こんばんは。最近このページを発見しました。いつもSOTA QSOありがとうございます。
私も3月頃の登山でクマらしきものに遭遇し撤退してきましたので、緊張感を持って記事を読まさせていただきました。安全第一ですね。
今後もよろしくお願いします。
Commented by mido811 at 2018-06-07 01:20
JF8LPB/2局、こんばんは。
いつもSOTA QSO有難うございます。拙いBlogですがよろしくお願いします。
3月にクマらしきものに遭遇されたようですが、ご無事で何よりでしたね。
過去、何度か足跡をみていますが今回のはずば抜けてでかかったので恐怖を覚えました。
安全第一!そうすれば山頂で楽しい無線交信が待ってます。またお空でお会い出来ることを楽しみにしています。73!


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