雨男の後立山大作戦!-3
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   ■鹿島槍ヶ岳北峰方面からの南峰

■今日の山行
9/26 6:50冷池山荘テン場→7:35布引山→8:40鹿島槍ヶ岳南峰
     →9:38鹿島槍ヶ岳北峰分岐11:31キレット小屋
     →12:35口ノ沢のコル→12:30北尾根ノ頭→15:27五龍岳頂上
     →16:50五龍山荘


さてさて、大展望を楽しむのもここまで。
はるかに遠くに見える五龍岳目指し出発ぜよ。
先ずは前方の鹿島槍ヶ岳北峰へ向かうも見た感じと違い
険しい岩石を急降下していく。

すると外人男性2名がぜーぜー言いなが登ってきて
「コニチワ」と片言の日本語で挨拶してきた。
何だか日本人より日本人ぽいなと感心していると後から
ヤンキー娘2名が続く。やはり挨拶をして過ぎ去ると同時に
コロンのいい香りが漂う!普段なら変態と言われるところだが
冥土の土産にとおもっきり嗅いでおくことにした。
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ヤンキー娘の香りに反応してか?槍ヶ岳が顔を出してくれた。
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まだまだ降下が続く。降下した分と同じ位登るのが定石。
お~い、どこまで下りんねん。とつぶやいて北峰とキレット小屋との
分岐に到達。北峰ははるかに見上げる高さにあった。
そこへ、何時の間に着たのかニコニコ笑顔でトレールラン中の
お兄さんがやってきて、声を掛けられた。
彼は、早朝から尾根伝いに登ってキレット小屋を折り返して
ふたたび下山するとか。お先にとニコニコ笑顔で去っていった。
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スタートが計画から1時間遅れが頭から離れず、向かう北峰を見上げ
行かずにパスすることにしてニコニコお兄さんの後を追うようにキレット小屋
方面へ歩き出した。
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登山道は、北峰を巻くように伸びていった。早いものでニコニコお兄さんの
姿は無く、振り返ると急峻な北峰が前を遮った。
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この辺りからクサリ場や梯子が現れるが、ここが八ツ峰キレットとは全く気づかず
「やたら岩を登ったり下ったりするな~」程度にしか思っていなかった。
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午前中の好天がウソのようにガスがかかり始めた。それでも相変わらず急峻な岩を
登ったり下ったりフィールドアスレッチックみたいになってきた。
でも基本である三点支持を守ってクリア。途中、トレランのニコニコお兄さんと再会。
キレット小屋でメシ食って折り返して来たのだ。早すぎる!
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暫くしてガスが一瞬切れ何やら建物が現れる。
ひょっとして、あれに見えるはキレット小屋?立地場所からしてキレット小屋やん。
この時点で八ツ峰キレットを縦走していたことに初めて気付くのだった。
意外とあっけなく終わったので、ちと寂しからずやです。
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それでも緊張していたんでしょう。咽が渇いて珍しくコーラを飲もうと小屋に入るが
コーラはなくCCレモンで代用。小屋の前では初老のおじさん二人が仲良く昼食中。
他女性の単独行さんがいた。おじさんに声を掛けられ7:00に冷池テン場を出発したことを
伝えるとおじさん達は5:30に冷池山荘を出発したらしく、その時間差に顔色が変わった。
というのも同じく五龍岳へ向かう予定だったのだ。
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おじさん達が先行で出発。続いて単独行お姉さんも鹿島へ向け出発。
遅れて出発したものの、すぐにさっきのおじさん達に追いつき先に
行かせてもらった。登山道は、八ツ峰キレットよりも険しくなってきたような・・・。
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相変わらず登ったり下ったりを繰り返し乗り越えていくのだが、ある時何かが動いた
ような気配を感じ立ち止まった。すると、そこに二羽の雷鳥が葉を摘んでいた。
アルプス通って3年目にして初雷鳥で一人感動に咽ぶのだった。オレにも雷鳥が来たーーーって
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山は自己責任とは言え、さっきのおじさん達が気になる。
正直なところあの足取りで大丈夫か心配。先行しながらも後方におじさん達を
確認しながら進んで口ノ沢のコルに到着。
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ガスで視界が悪い中、五龍が顔を見せた。
見た感じでは、五龍手前の平坦なところまではそう遠くなさそうに
見えたのもつかの間、実際には長い道のりが待っていた。
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何度か岩場を乗り越えて北尾根の頭に到着。
おじさん達もペースを保持しながら後方にて確認できた。
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北尾根の頭から見える五龍は、さっきよりやや近くなった程度で
五龍に取り付く所までは道のり遠しだ。
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地図にある赤っぽい土の出ているガレ場”赤抜”
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ガスが覆って自分の居る位置がつかめない所へ、目の前に大きな岩峰が
現れた。こういう時は自分に都合の良い妄想をするもので、きっとあれが
五龍に違いない思い込んだのだが・・・・
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登ってみると岩だらけ。多分G5と呼ばれる位置で五龍にあらず。
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でもって、連続して石峰が続き五龍は未だ遠く。
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しかし、五龍への取り付きはいきなり現れた。
あのガレた急登を登れば良いのだ。フォースを信じよう。
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疲労困憊と酸欠で息が上がる。時折、振り返っては
辿ってきた景色を見て息を整え再び登るを繰り返す。
あれを歩いてきたんかと思うと活力が湧き上がってくるで!
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そして、ついに五龍頂上到着。もう感無量!
しかし、悲しいかなガスで周囲は視界ゼロ。
遅れてくること20分、さっきのおじさん達も頂上へ到着。
「まさか五龍の頂上を踏めるとは思えなかった」と感無量の様子。
キレット小屋で話しただけなのに仲間のようにお互いの健闘を
讃えあった。ホント事故もなく来れてよかったよ~。
でも手に汗したのか手袋はボロボロで穴が開いてました。
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頂上到着のご褒美?これも初だが、ブロッケン現象を初めて体験した。
まるで、後光がさすかのように虹色のワッカが自分の影を囲む。
まるで、仏陀になったみたいや。
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今日の任務終了。達成感と疲労とがない交ぜになりながら暗くなる前に
足早に五龍山荘へ向かう。五龍山荘に着くや山荘に宿泊している
どっかの山の会と言っていたが、いきなり「こんなしんどい思いまでして
寒いのに何でテント泊するの?あっそうだ。お金がないんでしょう」と
浴びせるよう言ってきた。デリカシーのかけらもない輩がおるワイと
思いながらも絡む気力もなく、「その通り、小屋に泊まるお金がないんです。」
と言ってやった。それでもしつこいので、テントの受付してきま~すと言って
避難した。こんな奴を山に来させるな!っちゅうねん。

暗がりでテント設営を終えたところに雨が降り始め夜半にかけて
強風と雨に見舞われた。

・・・・・・つづく。
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by mido811 | 2010-10-16 16:41 | 北ア・鹿島槍・五龍岳 | Comments(2)
Commented by nori-126 at 2010-10-17 00:20
岩場の連続がいかにも登山という感じですね。ガスっているのも雰囲気があります。岩場というのは達成感がありますね。ライチョウとブロッケン現象は、30年前くらいに見たことがありますが、苦労して山に登った人だけが経験できるわけでうれしかったことを今でも覚えています。
Commented by mido811 at 2010-10-17 18:54
ノリさんへ
今回は、お初の体験が多く印象深い山旅になりました。
ガスってることも岩場の恐怖を消してくれたかもしれませんね。
恐らく視界良好であったら腰ぬかしているかもです。

少なからず良い経験ができたと思っています。


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