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ホワイトアウトの赤坂山へ③
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       ■赤坂山山頂付近

赤坂山レポつづきです。
団体客のトレースを目印に頂上へ向かうが、アイスバーンのところになると
すっかりトレースがなくなった。こまめに続くトレースを探し歩くと程なく山頂到着。
証拠写真を無造作に撮って、即行で下山開始。

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先のトレースを辿り戻れば良いのだが、肝心のトレースは新雪に早覆われうっすらとしか
分からなくなっていた。これが自然の猛威というものか?初めて恐怖らしきものを感じる。
とうとうトレースが切れ一瞬自分の位置が分からなくなり焦ったが、そこは冷静になって考え
上空に見える電線を頼りに鉄塔を目指すことにした。
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予想通り鉄塔へ戻ることが出来た。
鉄塔に着くと、山頂とは対照的に嵐のような天候は静まり眼下に地上の風景が現れた。
長いトンネルを抜けたような開放感と緊張が解け気が抜けたようになる。
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暫くして、下山開始。
雪も止み、本来の雪景色を満喫しながら下山する。
本当は、こうでなければ来た甲斐なし。これに青空がのぞけば最高なんだが・・・
静かな無音の世界に浸り高度を下げると琵琶湖を一望。

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あずまや休憩所に到着し、ようやく昼食タイムとなった。
今日のメニューは平和堂の肉屋の「キムチ鍋セット」。しかし、出汁が少なくて
中華麺を入れるとパスタのようであまり見栄えは良くないが、寒い中で食べる
辛子系フードは体が温まって最高。締めは持参した餅を入れて満腹、満腹。
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あずまや休憩所を出ようとすると、一人の若い女性が立っていた。
「これから登れるんですか?」と尋ねると、「山頂の具合はどうですか?」と逆に尋ねられた。
足下を見るとアイゼンの何も無かったので、山頂は大荒れだと伝えた。
すると、「そうですか」と言ってあっという間にいなくなった。
あれは何? 俗にいう雪女か? あんな可愛い娘やったら雪女でもエエな~。
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腹も膨れ気を取り戻し、再び雪景色を楽しみながらトレッキングを楽しむ。
キュ、キュという雪を踏む音だけを響かせ暫く歩くとスキー場が見えた。
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最後の下り坂は子供のように滑りながら下ってスキー場に到着。
本日も波瀾万丈の一日でしたが、無事帰還いたしました。
by mido811 | 2010-01-30 16:57 | 赤坂山・三国山 | Comments(2)
Commented by nori-126 at 2010-02-04 22:33
 墨絵かと思われるような白と黒の世界は、実際に経験するとあまりいい感じのものではないでしょうね。しかし、冬山でないと味わえない世界でもありますね。寒さを避けて近くで野鳥観察をしています。思い切って冬山に行ってみようとは考えていますが。
Commented by mido811 at 2010-02-09 01:28
ノリさんへ
墨絵の世界と言えば雰囲気があるのですが、渦中にいると
稲妻と同じであまりいいものではないですね。春や夏の姿と比べると
季節によってこんなに違うのかと感じjますね、

無雪でも装備は念入りにして安全な登山を!


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