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カテゴリ:北ア・槍ヶ岳(表銀座)( 9 )
恒例!山バッジ

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恒例の山バッジです。
左上から燕岳、大天井岳、槍ヶ岳殺生ヒュッテ、槍ヶ岳。

やはりピッケル系がお気に入りかな?山家ぽくってカッコイイですね~。
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by mido811 | 2008-09-14 23:34 | 北ア・槍ヶ岳(表銀座) | Comments(0)
”めざせ アルプスP/J” を振り返って
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念願であったアルプスへのテン泊縦走を振り返り、反省も含め総括したいと思います。
素人のお前が言うなってお叱りを受けそうですが・・・・独断と偏見まじりで書きます。


・ザックの軽量化を図る。→常時水4Lにカメラ・三脚、それに過剰食料がボディーブローのように堪えた。
・行動食の考え方→個人差があるので行動中に昼食代わりとしてお菓子類を食べる必要なし。
             私は、行動食を食べることが出来ず小屋で昼食を摂りました。
・地図上の歩行時間の違い→テン泊では地図上の歩行時間より多めの時間で計画すべし。
・Wストックの効用→はじめてWストックを使用しコツがわかれば登りが楽。無ければヒザの負担も
             もっと大きかったように思う。今回最大の功労者かも?
・小屋で調達できるものは利用する。→水や昼食は小屋で調達し軽量・時間効率を図る。
・休憩の取り方を考える。→早発・早着を前提に休憩回数を増やすか、休憩時間を多めに取れるようにし体力を維持する。
・テント内は整理整頓→早発ができるよう整理・整頓を心がけ歩行時間に余裕をもつこと。
・自分の体力の範囲で計画→初日に大天荘でなく燕岳でテン泊した方が体力的に楽だったと思う。
・自分の体力を過信しない→帰宅後、左ヒザに負荷がかかったようで痛んだ。行動中に
                  グルコサミンのようなサプリを服用していれば良かったと思う。
・地図は直ぐ取り出せるように→地図が取り出すのを面倒に思った結果、2回道に迷った。
・パンツ着用期間→ユニクロのドライパンツを着用したが、2日間が限度だった。臭いということではなくドライでなくなってくる??
・クツ下着用期間→モンベルのクツ下を着用したが、2日間が限度。こちらは辛抱出来ないニオイ。
・枕→寝るときに衣類を袋に詰めて枕代わりにするようだが、やはり枕らしきものの方が眠れる。
・足を解放しよう→歩行中に何回かは靴を脱いで足を解放しよう。原因不明ですが、帰宅後両足親指が
           シビレた状態で元に戻りません。恐らく圧迫し続けたから?と思います。
・携帯電話→どの小屋でもドコモ携帯は通話可能。私のソフトバンクは全く通話できませんでした。
         料金高いけど防災的にもドコモを持つべし。私はアマ無線機購入を考えてます。
・カメラ→CANON30Dは重すぎ。オリンパスE-420が欲しい!
・全ての行動は自己責任→悪天候の中、槍の穂先に登ることに禁止も無ければ誰も止めない。
                 あくまでも自己責任の範囲で行動することを忘れずに。事故とは紙一重だと痛感しました。
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by mido811 | 2008-09-13 12:27 | 北ア・槍ヶ岳(表銀座) | Comments(2)
めざせ アルプスP/J   槍ヶ岳~上高地~自宅
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 ↑『河童橋を流れる梓川』

【8/23行程】
6:30殺生ヒュッテ出発→7:55槍ヶ岳山荘着→8:24槍ヶ岳山頂→10:00槍ヶ岳山荘発
→12:40ババ平→15:07横尾山荘→16:08徳沢園→16:48明神館→17:22河童橋
→17:28上高地バスターミナル→19:00新島島→19:50JR松本駅
【8/24行程】
7:10松本バスセンター(高速バス)→11:30名神高槻バス停


翌日午前3時過ぎ、目覚ましで目を覚ます。
気がつくと雨音がテントに響く。まさか!と思いテントの外は
ガスで真っ白の中、じゃんじゃん雨が降っている。この雨も暫くすれば止むだろうと
思いテント内を片づけて食事を取ることにした。
午前5時を過ぎ、雨は未だ降り続いている。携帯ラジオで天気予報を聞こうと
チューニングするが、地元のSBC信越放送すらかすかにしか聞こえない。昨晩は
FM小樽がノイズもなく聞こえていたのに・・・・地元NHK松本はどこへ行った?

あっという間に時間が過ぎ、隣ではテントの撤収が始まった。
テントから顔をだすと、男性が「またアタックできるから今回は諦めて下山します」と
言い残し帰還された。既に女子大生達も撤収したようで跡形なし。
となると自分も決断しなければならず、勢い撤収することに決めた。レインウェアを着込んで
雨での初めてのテント撤収となった。濡れたテントをゴミ袋に押し込んでザックに入れ込むと
かなりの重さになった。

帰るまでにヒュッテへ立ち寄り槍ヶ岳の山バッジを購入。
名残惜しくも帰ろうと思った瞬間ウソのように雨が止んだ。オイオイ、これは神のプレゼント?
もっと早く雨が止めばテントを撤収せずピストンできたのに・・・と呟きながら重いザックを背負う
足が槍ヶ岳へと向かい始めた。山頂からは槍ヶ岳山荘の宿泊者がぞくぞく下山して来る。
下山者に頂上付近の状況を尋ねると、山頂へ登ろうとしたが強風と雨、そして寒さで
断念せざるを得なかったというもの。本当であってもこの目で確かめないとと悪い性格が出る。

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行かなきゃいいのに槍ヶ岳山荘に到着。
止んでいた雨は豪雨となり風もかなり吹き付けてきた。槍の穂先はガスが覆い何も見えない。
かすかに道標だけが槍の穂先をしめしていた。山荘にザックをデポさせてもらいカメラ持参で
勇んで槍にとりつく。矢印が書かれている方向通りに岩をしがみつくように登るが雨で滑りやすく一歩間違えば
大怪我に成りかねない。喉が乾くくらい慎重に最初の鉄梯子まで辿り着く。
上を見ると岩肌の荒々しさと高さに圧倒される。そこへ急に吹く突風で吹き飛ばされそうになり、
身を縮め止むまでじっと待つ。
カメラのレンズは曇り使えない状態でも故障覚悟で数枚を撮影。
午前8:24やっと頂上へ到着。頂上は自分一人だけ。
雨、風共に強く、祠に手を合わせ下山する事にした。

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無事、岩峰を下り槍ヶ岳山荘でコーヒーと名物の自家製クロワッサンを注文し休憩。
落ち着いたところで、降り続く雨の中を下山開始。一機に上高地を目指す。
登りでは気付かなかった雪渓を横目に岩ゴーロを渡っていく。途中、播隆上人が53日間修行したとされる
坊主岩を通り高度を下げていくと2分間隔で登山者が登ってくる。

天狗原分岐を過ぎると周りは一変し高山植物に囲まれ、雪解け水が流れ落ちる轟音が響く。
やがて沢は川となり大曲に到着。ここから川沿いを歩きババ平のテント場を過ぎやがて槍沢ロッジに到着。

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天候不良のせいもあってかダラダラと歩き続けてやがて横尾山荘に到着。次の徳沢園で宿泊したかったが
かなり混雑しており諦めてアイスクリームだけ食べ、とにかく上高地経由で松本へ向かうことにした。

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憧れの河童橋もバスの時刻の事もあってゆっくり見ることも出来ず早足で上高地のバスターミナルへ急いだ。
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松本でビジネスホテルに宿泊し蕎麦とビールで疲れを癒やす。JR松本駅にはサイトウキネンオーケストラの吊り広告が
掲げられ街には外人の演奏家達をたくさんみかけた。その余波かホテルはどこも満室だった。
翌日7:10発の高速バスに乗車、無事帰宅し今回の”めざせ!アルプスP/J”を終えることができた。
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by mido811 | 2008-09-08 00:27 | 北ア・槍ヶ岳(表銀座) | Comments(4)
めざせ アルプスP/J  大天荘~槍ヶ岳編③
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 ↑『大槍ヒュッテから見た槍ヶ岳と殺生ヒュッテ』

ヒュッテ西岳では、トマトが旨いとどこかのHPで見たことを思い出し
ミネラルウォーターと一緒に冷蔵庫でキンキンに冷えた真っ赤な完熟トマト
(1個¥300)を購入。一口かぶりつくと甘い!その後にほのかな酸味が漂う。
トマトがこんなに上手いことを忘れてたな~。

トマトを食べると、お腹が空いてきた。時間もお昼だし、昨日の経験もあり
行動食よりも、自分には食事の方が向いていると思ったのでヒュッテの食事メニュー
から”山菜うどん(¥800)を注文する。
正直、期待していなかったけどダシが上手い!関西人受けする味かもしれない。
ダシを全部飲むと喉が乾くと思いつつ、結局全部いただきました。
槍を目の前にして食ううどんは最高だよ・・・。

腹ごしらへが終わるとブツが出そうになり有料トイレに駆け込む。健康!健康!
トイレは、小屋ではかなり綺麗な方だ。洋式便座でブツをタンクに流れ込む式で
たまったらヘリで地上に降ろして処理するそうだ。ちなみに拭いた紙は、備え付けの箱に
捨てることになっている。トイレ使用料は¥100になっていたが、これだけ手間と費用が
掛かっているのだから小は¥100、大は¥500にしても文句はないと思うが・・・。

メシも食い、用も足し最後の難所である東鎌尾根へと向かう。
ヒュッテ西岳の脇から一機に高度を下げる。おいおい、どこまで下げるんや!
おまけに今度は梯子まで出てきたぞ。これで、また高度を一機に下げていく。
どうやら一度下りて、また登り返す感じ。下っても汗が吹きでるが、タイミングよく槍沢から吹き上げる
冷たい風が火照った体温を冷ましてくれる。気持ちが良いのでストックで体を支えながら
直立不動で背中に風を通す。神からの贈り物、有り難や。

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平坦な道になったところで、道の真ん中に大きな糞が・・・・新しそうだが・・・・ひょっとして
KUMAか?恐る恐る進むと向こうの方に何かが動いた。
よく見るとSARU、猿の群だ。道の真ん中でボス猿らしいのが木イチゴを食っている。
横には小猿がくっついている。刺激するとまずいので目を合わさずに音を立てて気付かせる。
猿はこちらの存在を確認したようで、ゆっくりと木々の中に入っていったので縦走再開。
熊でなくってよかった~。

水俣乗越と思われる場所へ到着。
ここでは大天荘から早発ちの女子大生パーティーが休憩中。
梨を食べながらおしゃべり中。楽しそうだ!
水俣乗越を過ぎると、いよいよ最後の難関”東鎌尾根の頭となる。
相変わらずスローペースの為、さっきの女子大生に追いつかれ長~い梯子
2段を慎重に下りる。下りると再び梯子を伝って登り返し高度を上げる。これが結構堪える。

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梯子を登りきると、再び急登になり益々ペースは落ちていく。おまけに止まって息を整える
回数も格段に増えてきた。昨年からジョギングしてきた成果がこれか?と自問自答しながら
苦しさと悔しさがこみ上げる。それでも息を整えながら前進、すると槍の岩峰を至近距離で
捉えるまでになる。登山道には”ヒュッテ大槍あと10分です”の看板を発見し気分的にも
ますます槍が近くに見えるようになった。

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登山道を進むと今度は”ヒュッテ大槍まで3分です”の看板。後続の登山者に抜かされるが
「大槍まで10分って大ウソだよね」と言い残し抜き去っていった。皆なここまで来ると相当堪え
てるのだろう、苦しいだけにぼやきたい気持ちはよく分かる。オレも同じだ!
岩場に越し掛け辿ってきた道を振り返ると、ヒュッテ西岳の赤い屋根が小さく見え後ろに
常念岳の雄々しい姿を見る。そして、左方向には今朝出発した大天井岳と喜作新道の尾根筋が見えた。

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暫く休憩し大きな岩を乗り越えるとヒュッテ大槍に到着。
小屋に着くなり何故か・コーラを買い、胃袋を膨らませながら飲み干す。
暫く休憩した後、至近距離にある殺生ヒュッテへ向かう。
槍の真下に殺生ヒュッテがあり受付を済ませてテント場へ直行。

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とうとう来たよ。念願の槍を捉えたぞ!
持参してきたビールをあけ歓びに浸った。
明日は、槍の穂先に居るはず。多分

続く・・・・・・
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by mido811 | 2008-09-06 00:55 | 北ア・槍ヶ岳(表銀座) | Comments(2)
めざせ アルプスP/J  大天荘~槍ヶ岳編②
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↑『東鎌尾根と槍ヶ岳』



今まで引きずっていた疲労は消し去り、槍を視界に捉えた興奮が冷めない。
今日は、その槍ヶ岳の麓にある殺生ヒュッテがゴールである。コースはというと
大天荘から槍を覗けば一目瞭然だ。先ず眼下に見える尾根を伝って西岳に向かい、
西岳から右90度に曲がり険しい東鎌尾根を伝って目的地槍ヶ岳を目指す。
今日は終日槍ヶ岳を見ながらの縦走旅である。

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登り同様、岩ゴーロの道を巻きながら下っていくと喜作新道にある”大天井ヒュッテ”に
到着。ヒュッテには客の姿はなく、小屋の人達が屋根にフトンを干しているところだった。
ここでうっかりミスをやらかした。
標識を見間違えて槍ヶ岳方向へ行かず、梯子があったので、疑いもなく尾根道だと
確信し登りはじめた。

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登り始めると、遠くに高瀬ダムを見ながら牛首展望台に到着。360度の展望と
槍ヶ岳の姿にまたまた興奮。すぐさま三脚をセットして槍をバックに記念撮影となった。
撮影も終え縦走路らしき道を進むとだんだん藪漕ぎ状態になってきたので怪しいので
一旦引き返した。展望台から見下ろして別の道を探すが、それらしき道は発見ず。
諦めて、ザックを下ろし地図を見ると展望台で行き止まり。槍ヶ岳へは大天井ヒュッテで
分岐していたのだった。おーーーマイGOT!
下山してヒュッテに戻ると、確かに矢印して槍方面と書いているではないか!
やっちまった!また時間のロスだ。
思いこみの恐ろしさを改めて感じ、以後は地図で確認するようになった。

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何故?牛首なのか分からないが、展望台から見るアルプスそして槍ヶ岳はいつまで見ても見飽きない。見ると間近に見えるのだが、本当にあの高さの麓まで行けるんだろうか?という心配だけがつきまとう。気分を変えて携帯ラジオをつけるとFM富士が聞こえたので、暫く音楽を聞きながら歩くこと。ヒュッテからの喜作新道は尾根と平行についている巻き道を歩き、再び尾根にでると一機に開け展望の素晴らしき”ビックリ平”に到着。ここから見る槍もにもうっとり・・・・

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ビックリ平からは登り返しの繰り返し。日差し、風とも強くなりはじめ乾燥しているのかやたら喉が乾き水を飲む回数が増え始める。丁度、尾根筋を南方向に目をやると何やら山影が映っている。山座同定はできないが一つは綺麗な円錐系をしているところからすると富士山ではないか?とすると隣にあるのは乗鞍か?富士山も見ることが出来たと思えば気分上々。

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気分良くして再び尾根道を辿る。ペースダウンしながらも槍方を見据えて進む。ここで、初めて後発の登山者に抜かされる。恐らく早発ちで燕山荘からの登山者だろうか?彼らが健脚なのか、それとも自分がのろまなのか?
その時、白い文字が書かれている板を発見。”ヒュッテ西岳まで約30分、頑張れ!”とある。
先々が見えないところに、時間が明記されるともう少し頑張ろうという気持ちが沸いてきて、さっきまでと比べ足取りがすこぶる軽い。槍も気のせいか近くにみえるぞっと。

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30分を経過することなくヒュッテ西岳に到着。ここからは真正面に槍がそびえて見える。
後は向かいに見える尾根を制覇するまで。

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続く・・・・・
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by mido811 | 2008-09-04 23:19 | 北ア・槍ヶ岳(表銀座) | Comments(2)
めざせ アルプスP/J  大天荘~槍ヶ岳編①
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↑『大天荘から見た雲海とマイテント』

【8/22行程】
8:22大天荘→7:31大天井岳ヒュッテ→7:55牛首展望台→9:06びっくり平
10:52西岳ヒュッテ→13:28東鎌尾根頭→15:56槍ヶ岳ヒュッテ→15:56殺生ヒュッテ



小雨の中、急いでテントを設営すると食事の支度が待っていた。
食欲はないが、とりあえず何か食べなくては・・・と思い予定していた
無洗米を使ってメシを炊き、中華丼のルーを掛けたのとデザートは”あっさりフルーツ”だ。

家では上手く炊けたメシも沸点が低いことを知らずに炊いたので芯が残ったままの
メシが出来上がり、残飯にもできず無理矢理口に放り込んだ。後片づけをしていると
周りは既に就寝し風がテントを煽る音だけが響く。静かにシュラフに潜り込んで
寝ようとするが寝付けない。かといって持参したビールを飲む元気もなくひたすら
目をじっと閉じ横になるだけ。考えてみれば、水4Lに米やらビールやらザックに入れてたら
そりゃ堪えるわな、と自分に懺悔するのだった。

数時間眠ったのだろうか?時計を見る気力もなく時間が過ぎると近くのテントが騒がしくなった。
どうやら女性の声が・・・それも複数。ようやく時計を見ると3時過ぎだった。
気力はなくとも女性の声には敏感?で以後眠れず、しぶしぶ朝食の支度に取りかかる。
昨日のメシに玉子スープでおじやを作るつもりだが、いくら炊いてもメシの芯は残ったまま。
それでも残飯にはできず、今日も無理矢理メシを放り込んだ。
シュラフとマットをたたみ身支度に取りかかるが、小便が漏れそうな状況。そう言えば昨日から
一回もトイレに行ってないぞ。慌てテントから出た。すると昨日とは全く違った風景が飛び込んできた。


早く用を足そうとするが、こんな時に限ってジョロジョロなんだなぁ~。
テントに戻り、三脚とカメラをセッティング。山座同定はできないが雲海に浮かぶ島のように
アルプスの山々見えている。眼下には昨日縦走してきた燕岳からの尾根が見えた。
昨日、荒れた天候の中での縦走だったので、ことのほか感慨深いものがあった。
東の空には赤い帯が張られ日の出を迎えようとしている。3000mの山々に囲まれていると
地球の上で生きているという実感が沸いてくる。
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振り返って反対側を見ると・・・・言葉を失った。
昨日はガスで何も見えなかったが、真ん前に槍ヶ岳が座って居るではないか!
目を疑うとはこのことだ。槍、穂高が一望・・・・もう言葉がない。
昨日までの苦しさや疲れはどっかに吹っ飛び、もうアドレナリンの洪水や!!
嫌なこと全部飛んでいって、気分壮快や!!!!!!

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眠気は一変に吹っ飛び、興奮のあまり鼻血でそう・・・・ウガ。
槍の横には子槍がくっきりと見える。写真の槍と実物の槍では威圧感が違い
威風堂々たる容姿は一度見れば忘れられない。
そして、夜明けを告げるかのように周辺が明るくなり、テント場や大天荘が暁に染まる。

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そして、5時30分ご来光を仰ぐ。
槍ヶ岳も暁に染まり、時間の経過とともに色が変化し様々な姿を見せてくれ
苦労して、ここまで来れて良かったとつくづく実感する瞬間、
”人生楽ありゃ~苦もあるさ~”と水戸黄門のテーマを思わず口ずさむのだった。

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早朝からすばらしいパノラマショーを見ることができ感動している間にテント場は誰もいなくなっていた。
着くのもビリなら出るのもビリか!テントの撤収を終え昨日買ったコーラのペットボトルを
小屋の人に渡していざ出陣。最後にもう一度雲海を見てメインの槍ヶ岳を目指すのだった。
時刻は8時22分、早発ちの筈が・・・。

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by mido811 | 2008-09-02 21:57 | 北ア・槍ヶ岳(表銀座) | Comments(2)
めざせ アルプスP/J  燕岳~大天荘編②
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↑『燕山荘と尾根道』


続きです。
山頂は往復30分と思いガスと寒さと強風の中を突っ切ったが、実際には1時間を要し大誤算!
帰路途中、どっかのHPに掲載されていた「イルカ岩」を発見してもウンウンと頷くだけで
とにかく急いで引き返した。結局、デポした燕山荘に戻ったのは14:00過ぎ。
戻ってみると、ガスがきれ穂高の街が切れ間から覗き、これで雨とも無縁かと思えたのだが・・・。

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しかし、尾根の向こう側を見ると白くガスに覆われていた。この先、どんな道かも知れず、地図上の時間を
頼りに計算すると大天荘には17:00前後になりそう。益々、焦りが強くなった。

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燕山荘を離れても、白いガスと強風にさらされているためか歩いても歩いても
同じ風景にしか見えないので距離感が掴めない。少しでも周りの風景が見えたなら
居場所が分かるのだが、行けども行けども同じ尾根道で登って下るの繰り返し。
地図には、槍・穂高をのぞむ気持ちの良いコースとあるが今の自分にはガスの白さで
ぼやけて酔いそうだ。まして、今のところ自分一人だけで誰にも会っていない。
せめて、雷鳥にでも出会えれば和むはずなんだが・・・と呟く。

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楽しいはずの尾根道は、寒さと強風にさらされて悲しみの尾根道に変貌。
これが、アルプスなのか?整備されているとはいっても、かなりガレた道だ。ましてや
標識は、ほとんどなくルートを誤ればビバークしてもおかしくないと思った。
出発前に同じ所を縦走した人に夕方5時頃ガスの中を歩いていたら、急に肩を叩かれ
誰かなと思ったら誰も居らず、後で聞いたら同じ所で滑落死していたという話を聞いていたので
余計に気味が歩く焦りは募るばかりとなった。

そこへようやく標識が現れ下れば大天井岳である。
「大下り」のポンイントを示しているので、大天井岳まであと2時間。
「大下り」で一機に高度を下げ尾根を巻いて登り返す。登りきって硫黄尾根方向を覗くと
ガスが二層に分離した不思議な現象に出会した。

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「大下り」で4人のパーティーに初めてすれ違い、心なしかホットする。
高度を下げて水平に尾根を巻く途中で、小休止。すると1組の老夫婦と親子と
すれ違った。時刻は16:00前だが、これから燕山荘へ向かうのだったら19:00前後なるが大丈夫か?

同じ風景がとぎれ、切り立った崖に掛かる階段を降り再び登りきると
常念分岐の標識だった。大天荘は常念岳方面へ進むのだが、大きな岩ゴーロの急登で
一機に高度があがる。しかし、体力的にかなりまいっていて息が直ぐあがり、止まっては
呼吸を整えて数m進むを繰り返す。が、なかなか距離が稼げない。時間的にも夕闇が迫り
始め気持ちが折れそうになる。そこへ不思議と家族の顔が浮かび、また一歩を踏み出し
体力的に限界か?と思えた頃、宿泊地である”大天荘”に到着。

ガスと小雨まじりの中、テント設営し体を横にするのが精一杯。小屋で普段飲まない
コーラが無性に飲みたくて買って飲むのはいいが、高度の関係で泡だらけで
飲むとお腹が風船のように膨らみ気持ち悪かった。

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by mido811 | 2008-08-30 17:37 | 北ア・槍ヶ岳(表銀座) | Comments(0)
めざせ アルプスP/J  燕岳~大天荘編①
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↑『燕岳遠望』

【行程】
8/20 21:30新大阪発”さわやか信州号”
8/21 4:57JR穂高駅着→6:10JR穂高発(乗合タクシー)→7:00中房温泉着
     7:30中房温泉登山口発→7:46第一ベンチ→8:23第二ベンチ
     9:27第三ベンチ着→10:21富士見ベンチ→11:00合戦小屋
     12:38燕山荘着→13:41燕岳山頂→14:09燕山荘→15:06大下り
     16:51常念分岐→17:32大天荘

ようやく長い長い一週間が終わりました。
未だ体は疲れがとれず特に足の親指は凍傷のようにシビレている状態で
他にストックを持った手の親指も未だシビレが残っていて思った以上にダメージです。
アルプスの大きさを改めて感じる日々です。
では、今回の山旅レポをご紹介致します。



f0073587_959184.jpg出発当日ワクワクしながら高速バスに乗り込んだ。乗客は1/3程度だろうか?バスの車体が古く狭い。隣は、単独行の爺さん、後ろはシャベリ倒しているオバハン二人。京都過ぎたら飲もか?ってオバハンまだ喋る気か!と思いつつ幸いにも眠っておりました。

日付変わって早朝5:00前JR穂高到着。駅舎を見ると明治か大正時代にタイムスリップしたかのような趣、さすがアルプスの玄関口と感心。ここでは自分含め4名が下車しゾロゾロと夜明け前の駅前を歩く姿はまるでゾンビのうよう。と、そこへ乗り合いタクシーが停車していて我々を待っていた。蒸し暑い関西とは違いタクシーには暖房が入っていた。


何処に隠れてたのか?出発時刻にはタクシーは満員御礼。途中、数名拾って超満員となり中房温泉登山口へ向かった。
後ろの人は酔い易いのか?終始窓全開にして暖房も意味無し。ししかし登山口までは1時間のジグザグコースだった。
酔い易い人は危ないかも?

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天気予報とは違って朝日を浴びて到着。みんな一斉に身支度を始めやる気十分。
自分はというとコンビニで買っておいたオニギリ2個をゆっくり食べながら、登山計画書を
作成。その間、多くの人はザック担いで出発していき自分とNHKアナウンサー”友働裕美子”似の女史1名となった。
隣のトイレでシャバでの最後のダイを済ませるとタイミングよくその女史と一緒に出陣となった。

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アルプス三大急登の一つを女史を先頭に登り始める。
さすがアルプスだけあって整備がされ綺麗な階段上になって急登でも登り易い。
第一ベンチまでお互いに言葉も交わすことなく黙々と登り、到着後に埼玉から来た
単独行女史と分かる。彼女は、燕山荘へ宿泊後、大天荘から槍を目指す。水を汲みに
水場へ向かう間、女史は先行出発となったが、第二、三ベンチでは会えず合戦小屋で再会した。

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合戦小屋では何と言っても名物”すいか”を食べなくてわ!(義務に近い)
一個¥800だが、甘くみずみずしい果汁が乾いた喉を潤してくれる。まして山ですいかが
食べられることを考えると十分価値有り。

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天候は第二ベンチを過ぎた辺りから雨となり、その後は降ったり止んだりの
空模様。合戦小屋からは合戦尾根を登るが所々激登り箇所があり雨で湿ったザックが
肩にくい込み徐々にペースダウン。小休止しては息を整え登るを繰り返しようやく燕山荘”に到着。
視界はガスで奪われ強風と寒さに襲われる。近くの砂礫をよく見るとピンク色の”コマクサ”が
見えた。シーズンも終わり枯れかけていたが高山植物の女王の名に相応しく存在感があった。

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燕山荘で大休憩にして、行動食を食べる。周りでは山荘で買ったカップヌードルを上手そうに
食べていたので、お菓子よりやっぱりカップヌードルやんなと思わず後悔。山荘では
コマクサのストラップと山バッジを買い予定通りだと大天荘へ向かうはずだったが、魔が差した?
のか近くだから燕岳の頂上は行っておこうと思い、急にザックをデポして山頂へ向かうことにした。

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しかし、これが後々命取りになろうとは・・・・
次回に続く。
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by mido811 | 2008-08-30 11:37 | 北ア・槍ヶ岳(表銀座) | Comments(0)
めざせ!アルプス P/J サマリーです。
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↑【殺生ヒュッテと槍ヶ岳】

昨年来、個人的に立ち上げた「めざせ!アルプス P/J」は
多くの課題、問題を抱えながらも予定をこなし無事帰還できたことをオマケすると
まぁ及第点かな?と思いつつ、正直かなり体力的にも精神的にも堪えました。

お叱り承知で申し上げると、アルプスを知らずして縦走・テン泊にチャレンジした
自分を少し恥じております。無事帰還できたから良かっただけで、実際に現地に
入ると危険が多く潜み経験者でないと難しいというのを身を持って体験しました。
また、小屋泊とテン泊では担ぐ重量の違いで時間も地図通りにはいかず
ましてや足場の違いによっては相当違ってきます。これらを吸収できるのは
最後は経験と真摯な気持ちなんでしょうね。

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今回の山旅は、半分予想通りでしょうか?
8/21 早朝は晴れ間があったんですが8時過ぎには雨に・・燕岳到着時は
     強風と一面ガスに覆われ、そのまま大天井岳を目指す。初心者特有の
     過剰荷物が徐々に堪えペースダウン、17:00過ぎ大天荘に到着。
     ガスと小雨の中、テント設営となる。
     (歩行時間:10時間30分)
8/22 朝から晴天、早朝は雲海に浮かぶアルプスの山々を眺めることができ感動。
     終日、槍ヶ岳を眺めながらの縦走となるが最後の東鎌尾根のアップダウンに
     体力消耗。殺生ヒュッテで幕営すると直ぐ寝入ってしまった。結果的に当日
     槍へ行けば良かったのだが・・・
     (歩行時間:8時間30分)
8/23 当日4:00出発で槍ヶ岳山頂を目指す予定であっったが、生憎3:00から雨模様。
     6:00くらいまで止むのを待つが天候が変わらず撤収。撤収後、雨が止みザック
     担いで槍ヶ岳山頂を目指す。強風と雨の中、槍ヶ岳山荘にザックをデポして
     山頂にとりつく。天候は変わらず、そのまま上高地へ向けて下山。19:00過ぎ
     松本にて宿泊
     (歩行時間:11時間)
8/24 7:10発アルペン松本号(阪急バス)で11:30名神高槻着にて帰宅

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残念ながら、槍の穂先からアルプスを一望することは叶いませんでしたが
晴天の中、槍を見ながら歩くことが出来たこと或いは、雲海に浮かぶアルプス
の山々を見ることができたのは幸運だったと思います。

詳細レポは次回に続きます。
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by mido811 | 2008-08-25 17:33 | 北ア・槍ヶ岳(表銀座) | Comments(4)