金糞峠からは積雪も多く途中ラッセルしたり、雪が深く足が腰まで
スッポリ入ったり悪戦苦闘しつつ道標まで辿り着いた。
金糞までは多くの登山者を見かけたが、ここまで誰一人出合うことが無いのは
正直不安である。妄想かもしれないが冬眠から目覚め餌を探す熊にでも
出合ったらなんてこともあってザックに入れていた熊避の鈴を取り出すのだった。
道標から向こう切り立った崖ぷちのようなところを進んでいくと
急に明るくなり北比良や釈迦岳、琵琶湖の風景が飛び込んできて思わず
興奮する。そこへ人の声らしきものが聞こえ耳を澄ましていると前方から
数人のパーティがやって来た。
思わず「この道は堂満岳へ行きますよね?」と尋ねると
相手も私に出合ったことにビックリしたのか?ちょっと間が空いて
「堂満岳に行きますよ」と返してくれた。
青礼状の言葉を交わすことなく道を譲られ進むのだった。
↑堂満へ向けて東レ新道へ
↑北比良峠方面
↑釈迦岳が雪煙を吐く
↑武奈岳方面を望む
↑シャクナゲの木々をくぐりながら進む
↑真正面に見える琵琶湖。向かいは近江八幡
↑釈迦岳と琵琶湖
↑打見山方向
↑眼下に出発点の比良駅を望む。
武奈岳方面から崖ぷちの切り立ったところを歩く。