人気ブログランキング | 話題のタグを見る
1万人の第九2017 本番 -35年目の、ともに、歌う歓び-

1万人の第九2017 本番 -35年目の、ともに、歌う歓び-_f0073587_23432858.jpg
2017年12月3日(日)
参加14回目となる「第35回1万人の第九」が本番の日を迎えた。
いつも大阪駅のコンビニで弁当を調達し現地に入るのが慣例だ。
細かいことをいうと、会場はかなり乾燥するので500mlのお茶を3本に水筒に入れた温かいお茶
それにコートを仕舞うためのゴミ袋、喉のケアとして喉飴は必須アイテムだ。

JR大阪城公園駅で下車しいよいよ大阪城ホールを目指す。
駅を下りると遠くから「フロイデ!」の掛け声が聞こえてきた。
万九では写真撮影の”チーズ”の代わりに”フロイデ”と叫ぶのがこれまた常識。
1万人の第九2017 本番 -35年目の、ともに、歌う歓び-_f0073587_20543677.jpg

”フロイデ”の声に誘われるように逸る気持ちを抑えつつ噴水広場に向かった。
既に各所でクラス写真の記念撮影が行われていた。
先ずは、昨日も撮影されていた「富士山山梨第九合唱団」のみなさん。
1万人の第九2017 本番 -35年目の、ともに、歌う歓び-_f0073587_2058104.jpg

こちらはお馴染み「東京クラス」。
未だメンバーが集まっていない模様。規模からするとこんなもんではない。
1万人の第九2017 本番 -35年目の、ともに、歌う歓び-_f0073587_210287.jpg

こちらは福岡クラス。福岡での単身赴任中にレッスンクラスがあればよかったのになぁ~。
あの頃はよくもまあ大濠公園のマンションから大阪まで通ったもんだ。今ではムリムリ。
1万人の第九2017 本番 -35年目の、ともに、歌う歓び-_f0073587_2135071.jpg

大勢で撮影されていたのは「奈良クラス」のみなさん。
1万人の第九2017 本番 -35年目の、ともに、歌う歓び-_f0073587_2145615.jpg

こちらは「品川クラス」の人達。品川の規模からすると遠慮気味。
1万人の第九2017 本番 -35年目の、ともに、歌う歓び-_f0073587_2173510.jpg

報道陣でもないのにこうやって写真に収めている自分も他人から見るとヤバイ人感が出ているかも。
そうそう、このカメラマンさんも長いよ~。初参加した頃からクラス写真を撮影されてた。
1万人の第九2017 本番 -35年目の、ともに、歌う歓び-_f0073587_2110973.jpg

TV番組の撮影スタッフも動き回っていました。
1万人の第九2017 本番 -35年目の、ともに、歌う歓び-_f0073587_2114318.jpg

ウロウロしている間に入場の長い列が出来始めた。
よく見ると混雑緩和のためか入場制限をしている。今までになかった光景だ。
1万人の第九2017 本番 -35年目の、ともに、歌う歓び-_f0073587_211543100.jpg

遅れてはまずいと直ぐさまその列に加わった。
1万人の第九2017 本番 -35年目の、ともに、歌う歓び-_f0073587_2119234.jpg

会場入口の踊り場も出演者で埋めつくされ団子状態に。
これも1万人のなせる技か。
1万人の第九2017 本番 -35年目の、ともに、歌う歓び-_f0073587_2122348.jpg

では、会場に入ります。
受付で「蛍の光」の演奏中に使用するサイリウムと今回は記念のバッジが手渡された。
また来年4月にウィーン楽友協会で開催されるトーンキューラーオーケストラの第九の演奏会に
日本から合唱員として35名を募集するというツアーチラシもあった。
一人¥405,000とはなかなかのビジネスだ。



9:00になると毎日放送の三村チーププロデューサーより今日一日のスケージュールが伝えられた。
しかし、スタンド上部から「聞こえませーん」のクレーム。
三村さんはスタンド上部に座ったことがないからだろう、何故?っていう感じだった。
実はスタンドの最上部周辺は音は聞こえてもハウリングで内容把握が難しいのだ。
続けて受付で渡された記念バッジを全員が胸につけるように言われた。

そんなこともありながら、先ずは高齢の空席を埋めていく座席移動が始った。
残念ながら私も通路を挟んで一つずれることになった。視覚に変更はない。

今年の配置は若干のマイナーチェンジがあった。例年だとアリーナ席は男性パートが
埋めるのだが観客席に近い部分に女性パートの一部の人ガ座り逆に男性パートの一部の人は
スタンドの観客席よりに座るという配置になった。
席移動を済ませた後は、清原先生による発声練習。
定番の肩叩きから始まったものの時間が押していて僅かな発声練習と昨日からの注意点を
受けて一旦休憩になった。

休憩を挟み10:40からゲネプロが開始。
直ぐに演奏となる。曲は35周年を記念して”くるり”の岸田さんが作曲した
「ほんの小さな出来事のためのファンファーレ」を淀工吹奏部とキッズオーケストラが演奏した。
演奏終了後にMCの羽鳥さん、豊崎アナウンサーが登場。
そこへ佐渡さんも入って掛け合いがあり一人目のゲストである”服部百音”さんが紹介された。
ご本人がステージに上がるとH.W.エルンスト/「夏の名残ののばら」による変奏曲を無伴奏で
そして、F.ワックスマン/カルメン・ファンタジーの2曲を演奏した。

【エルンスト: 《夏の名残の薔薇》による変奏曲より】


【F.ワックスマン/カルメン・ファンタジー】


演奏終了後、インタビューされると第一声が容姿とかなり違っていたこともあり驚かされた。
18歳という若さとは思えない芸術家にありがちな抑揚のない話し方に再び驚いた。
しかし、プレイヤーとしては文句の付け所が全くないと思ったが本人からすると
リハの演奏は納得できる出来ではなかったようでかなり不満な表情だった。
最後に「本番までにはちゃんと仕上げますので」と言われストイックな一面を垣間見た。

服部さんがステージからはけた。代わって登場したのは「くるり」のメンバー。
同じ京都出身ということをきっかけにトークが交わされ曲が披露された。
先程のゲストとのトークに比べ羽鳥、佐渡両氏からは安堵の色が読み取れた。
曲はオリジナルが2曲で最後の1曲は我々の合唱が入り3曲続けての演奏。

【ジュビリー/くるり】


【ブレーメン/くるり】


【HAPPY CHRISMAS/くるり】


個人的に「くるり」の存在は知っていたが曲自体あまり知らなかった。
恐らくNHK「ファミリーヒストリー」のテーマ曲くらいではないだろうか。
1曲目の「ジュビリー」は確かCMでながれていたような覚えがある。
それよりも編曲が素晴らしくオーケストラとうまくコラボし壮大な曲に仕上がっていた。
そこへ淀工吹奏楽部とキッズオーケストラも加わり音が何倍も膨らんで大音量だったにも関らず
違和感なく聞くことができた。

合唱団とのコラボ曲「HAPPY CHRISMAS」も合唱がうまく絡んでこちらも
スケールアウトな曲に仕上がっていた。歌う側もあれだけのバックコーラスがあれば
気持ちよかっただろう。第一部のゲネプロを終え20分の休憩となった。
ところで昨年まで写真撮影解禁時間が設けられたが、今年は一切それに関しては触れられず。


第二部は第九。
先ずは、話題となった万九を演出する小栗哲家氏のご子息である小栗旬氏が
シラーの詩を朗読する。ステージ上にはヘアースタイルもベートヴェンに似せたような格好で
朗読が始った。驚いたのは台本ナシの暗唱なのだ。昨年の佐々木蔵之介よりも豊かな口調であり
緩急をつけ役者を印象付けた。これで私の小栗旬感は変わったように思う。

そして、第九第一楽章から開始。
今年は、第一、二ともに坦々と過ぎていく反面眠気が襲い自分の中で葛藤していた。
そして、逆に第三楽章ではお目目も耳もしっかりしており、うっとりした演奏を楽しんだ。
毎年というより第九のホルンの音がスマートに出てこないのが通例だったのが
今年は危険ポイントも無事通過ししっかり締まった音に聞こえた。

第四楽章合唱は、終了後に指摘を受けたがDの部分でテノールがどうしても走り気味。
それとラウフェットの部分で佐渡さんが肩を揺らすポーズをした時にソロパートで
歌う人がいた等なかなかのハプニングもあった。
第四楽章部分は12/23まで毎日放送のWebで公開されているのでご覧いただきたい。
それも無料です。確かDLするのに500円払ってたと思います。
http://www.mbs.jp/daiku/

第九が終了し続いては締めの「蛍の光」を合唱。
ゲネプロがすべて修了し、佐渡さんが少し涙声で第九については申し分なし。
本番で実力を発揮して欲しいと言われた。リハでも言われていたが平均年齢が下がったこともあり
合唱の精度が格段に上がっているらしい。その為、各パート毎に纏まっているのかもしれない。
13:30にゲネプロが終わり15:00開演まで休憩。

この間に昼食を摂り、旧淀屋橋Cクラスの面々がアリーナH周辺に集まると聞き
そちらへ移動した。そこでは、持ち寄りのおかずや果物をご馳走になった。

1万人の第九2017 本番 -35年目の、ともに、歌う歓び-_f0073587_00355344.jpg
14:00観客入場
15:00本番開始。
観客チケットは開始30分で完売するプレミアチケットと言われる割には
スタンド席に空席が目立つ。完売なら埋るはずが空席があるということは・・・理解できない。
ゲネプロの通りの進行で進められ最初のゲスト服部百音産のインタービューで演奏していてどうだったかについて
圧迫感が有るとの回答に一同どよめいた。これを受けて続く”くるり”の岸田さんも1万人のステージを見てどうか
という問いに対して「圧迫感を感じる」と回答し大うけしていた。

30分の休憩を挟み第二部第九。
今年は記念として第九がネット配信された。
これにより来年の応募は増えるに違いないと想像するがどうだろう。
また、海外でのネット閲覧についても知りたいところだ。

第四楽章の合唱もいつもよりしまった感があって歌っていても揃ってるなというのが実感できた。
最後のフォールゴットと部分は佐渡さんがわざと溜めていたのだが全員よく付いていけたなと感心した。
やはり今時の人達は器用やなと思った。また逆におや?っと思えたのが一楽章ごとに拍手が出演者から
起こったこと。第三楽章でソリスト入場では拍手をするが其々の楽章で拍手はどうかと思った。
また第四楽章終了後の「ブラボー」の嵐もどうかな・・・歌舞伎の掛け声と同じで「ブラボー」の
発声が悪いといただけませんね。

最後は、ゲストや出演者並びに指導の先生もステージ上にならび「蛍の光」を合唱。



これにて今年度の「1万人の第九」が終了した。
やはり祭りのあとは寂しいもの。
近隣席の皆さんとは「また来年会いましょう」を合言葉に堅い握手を交わし退散した。

1万人の第九2017 本番 -35年目の、ともに、歌う歓び-_f0073587_23445074.jpg
会場をでると日はとっくに暮れ長い一日が終った。
確か昨年は雨だったけど、今年は快晴に恵まれ気分も上々だ。
1万人の第九2017 本番 -35年目の、ともに、歌う歓び-_f0073587_01172181.jpg
この後は、会場を移し打上げに参加。
乾いた喉には冷たいビールが最高!これも万九の醍醐味。

万九に参加された皆さん、お疲れ様でした。
また、来年お会いできることを楽しみにしています。freude!!





by mido811 | 2017-12-05 01:20 | 一万人の第九 | Comments(7)
Commented by freude10000 at 2017-12-05 12:46
mido811さん、このたびは、札幌クラスのメンバー110名が、大変お世話になりました。明日6日札幌での打ち上げ会で特派員ブログの記事のご報告もして、「忖度饅頭効果」についてお披露目したいと思います。ありがとうございました。
Commented by 参加者です。 at 2017-12-05 22:12 x
はじめまして。第35回一万人の第九に参加した者です。
不躾なコメントをお許しください。

今回は会場での撮影は全面禁止されていましたが
ここに載っている会場の写真は
どこでどなたが撮ったものなのでしょうか。
(素朴な疑問です)

再三全体に注意がありましたし、
スタッフの方々もメガホンをもって注意喚起に回っていましたから
参加者の皆さんはご存知のことと思いますので
誤解を受けないようにどのような写真なのか、
コメントを入れておく方がよいのではないかと思います。
Commented by mido811 at 2017-12-05 23:48
札幌クラスの皆さん、中村さん、今回も大変お世話になりました。
明日の打上げが盛り上がることを願っています。
くどいようですが、”忖度饅頭”の効果は絶大です!
来年も大阪城ホールでお会いできることを楽しみにしています。
Commented by mido811 at 2017-12-05 23:52
参加者様

ご指摘の場内写真は注意をうけつつも個人で撮影したものです。
また掲載については、その時の状況がより分かればという単純な発想からです。
不快な気持ちにさせてしまったことはお詫びし、記事内での場内撮影写真は差し替えないし削除いたしました。


Commented by こーじ at 2017-12-07 07:32 x
今年もお疲れ様でした。この話を聞くと年末やなって思います。
Commented by mido811 at 2017-12-07 12:01
こーじさん、アホの一つ覚えで今年も参加しました。頭の中は既に、「もういくつ寝ると🎵」です。(笑)
Commented by こーじ at 2017-12-08 07:44 x
来年は一度お会いしたいですね。久しぶりに昔話でも


<< 高槻ハイウェイウォーキング 1万人の第九2017 リハーサル >>