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美都温泉から再び深入山へ part3
戸河内に再びむかう途中、パーキングエリアに「広島お好み焼き」があったのを
思いだし食べることにした。
食べ終わると、雨が激しくなったものの意識としては雪が降っているとは
全く考えなかったのだが広島北ICを過ぎる頃から雨から雪に変わり始めた。

中国自動車道に入るとトンネルが戸河内あたりまで連続するので雪の降り
具合がつかめないまま進むと何と結構な雪になっているではないか!
でも道路に積もっているわけではないのでという甘さからR191に進む。
前後するが、最初に戸河内を脱出する前に「道の駅」で左後輪がパンクしている
事に気づき近くのガソリンスタンドで修理したのだが、いわゆる「虫の知らせ」という
ものだったのだろう。

時間は9時をまわり三段峡に着くまでには雪が激しく道路に積もり始めている。
三段峡を過ぎると嘘のように雪が積もり轍沿いを走らないと危ない状況になっていた。
引き返すこともできないままチェーン着脱場に着いた時には大雪に変わり
雪が飛び込んでくるようで錯覚を覚え前方が確認出来ない状況になってきた。

本来なら止めるべきだが、「忘れ物を取るためにせっかくここまできたのだから」
という気持ちが勝ち、これから長い登り坂があるのは判っていたが進んでしまった。
ちなみに車は2駆のノーマルタイヤである。

案の定、雪はかなり積もり轍沿いを1速でゆっくり走るしかない。
長い登り坂を慎重にアクセルを踏みつつ登っていく。心臓はパンク状態。
登りつめる直前、前輪が空転し始めたが無理矢理トンネル入口に辿り着く。
もう完全に後戻り出来ないのが分かり、安全を考えトンネルで一夜を明かそうと決心。
その間大型トラックや軽自動車がこちらをあざ笑うかのように過ぎ去って行くのを見ながらも
ガスストーブを出してコーヒーを沸かし落ち着かせようとする自分が居た。

シュラフを出して寝ようとするが、全然眠れない。
時折、ライトを照らしてトンネルの向こうを見るが雪は一層強く落雷の音が
反響する。事前にカイロを背中に貼ってたので寒くは無いが不思議とゾクゾクするし
体毛が逆立つのがわかるくらいゾクゾクするのが治まらない。何かいるのか?
窓越しに人の顔でも見えたらどうしよう?恐怖は高まるばかりだ。
by mido811 | 2006-03-28 23:24 | camp | Comments(0)


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